私たちは、学芸員という専門資格を持ちながら、その知識や情熱を活かす場が限られている現状に、心からの課題意識を持っています。 日本では毎年約1万人が学芸員資格を取得しているにもかかわらず、実際に美術館や博物館のキュレーターとして活躍できるのは、わずか1%ほど。残る多くの方々は、就職の狭き門を前に夢を諦めるか、芸術とは関係のない職業へ転職を余儀なくされています。
しかし、私たちは思うのです。 それは、芸術・アートの世界にとって大きな損失ではないかと。
専門的なアートの見方や美術品の買い方・売り方、作品の保管方法や展示方法に関する知識は、社会にこそ求められています。 学芸員としての経験や感性は、個人や企業の美術体験を豊かにし、次世代に芸術文化をつなぐ“Conduit(導管)”になりうるはずです。
だからこそ私たちは、「Conduit(コンジット)」というオンラインプラットフォームを立ち上げました。
このサービスでは、みなさんが提供する体験をできる限り自由に設計できるようにしたいと思っています。
- 一緒に美術館を巡るガイド
- アートフェアで作品を選ぶサポート
- オフィスに飾るアートの選定
- 所有作品の売却や展示の相談
- アート初心者の方への見方のレクチャー
- お子さまとのアートのふれあい体験
- 興味のある分野の知識の深掘り
…こうしたあらゆる「アートの入口」となる体験を、学芸員やキュレーターの皆さんが提供できる仕組みです。
これは、副業としての収入の安定を得る手段であると同時に、自分自身がキュレーターとして成長するための機会でもあります。 提供する側にも、受け取る側にも、確かな価値が生まれる――そんな芸術との新しい関わり方を広げたいと、私たちは願っています。
一人ひとりの情熱が集まって、社会にもっと美術・芸術が根づいていく未来へ。 Conduitは、その“つなぎ手”でありたいと思っています。